202201/21
エデュトイ便り〜第6回オノマトペで聴覚の発達を促す絵本の読み聞かせ〜
第6回のテーマは【オノマトペで聴覚の発達を促す絵本の読み聞かせ】です。
私たちが日頃から何気なく使っているオノマトペ。子どもたちと話す時だけでなく、大人同士の会話でも頻繁に登場しますよね。オノマトペは、言語習得の発達段階にいる乳幼児にとってはとても大切なものだそうです。絵本の読み聞かせなどを通してオノマトペを効果的に活用することで、聴覚を上手に刺激してあげてくださいね。
オノマトペのはたらき
●「オノマトペ」ってなに?
「オノマトペ(仏: onomatopée)」とは擬音語や擬声語、擬態語などの総称のこと。
「ワンワン」「ニコニコ」「ピカピカ」「もぐもぐ」など、物事をイメージしやすく、ダイレクトに伝わるので、子どもとのコミュニケーションには欠かせません。
日本語には約5,000種類ものオノマトペがあると言われ、外国語と比較すると圧倒的に多いそうです。
なるほど!大人もオノマトペを多用してしまうはずですね。
●オノマトペにはこんな効果が!!
《発声しやすく覚えやすい》
「ワンワン」「ニャンニャン」など単純な音の繰り返しや一語で構成されているので、リズミカルで覚えやすく、まだ声帯が発達していない乳幼児でも発声しやすいのがポイント。
たくさん話すことで声帯や横隔膜が鍛えられ、体の発育にも良い影響があるそうです。
より多くのオノマトペに触れることが、子どもたちの様々な成長を促します。
《体と連動して行動を起こしやすい》
「シャキーン!」「グイグイ」などオノマトペは身体に作用し、特定の行動を起こしやすくする効果もあるようです。
長嶋茂雄監督は「ビューッと来たら、バシンと打て」などとオノマトペを効果的に使った指導で、多くのバッターを好成績に導いたという話も。
また、ただ「紙を破いてね」と言うよりも「紙をビリビリ破いてね」という言った方が、なんだか楽しそう。
子どもたちの好奇心をくすぐり、行動を促す魔法の言葉にもなりますよね。
オノマトペと指先の運動で脳を刺激する布絵本シリーズ
絵本の読み聞かせは、オノマトペ効果が最も期待できる機会のひとつ。近年、読み聞かせるだけでなく、オノマトペに合わせた動作を自分の手指で行える絵本もいろいろ出ていますよね。言葉と動作がつながるように遊びの中にオノマトペを取り入れることで、耳と手先の運動、どちらからも脳を刺激できるのだそうです。また、トイレやおきがえなど身近なテーマなら生活習慣のプレトレーニングにもピッタリですね。
●『できるかな?トイレ』
実際のトイレ練習を始める前にぜひ活用していただきたい布製の絵本です。
トイレに行きたがっているクマさんをトイレに連れて行き、ウンチが出たらおしりを拭いて、水を流しましょう。
オノマトペに合わせた指先の運動で一連の行為を疑似体験できます。
クマさんがトイレにすわったら、いろいろなオノマトペをアレンジして語りかけてみてくださいね。
「しゃあしゃあ」「ちょろちょろ」「プリプリ」「コロコロ」「プー」「ブー」など、トイレ関連はユニークなオノマトペが多いのでお子様は大喜び!
●『できるかな?おきがえ』
おきがえも生活習慣の欠かせないテーマ。
シャツを着る、ボタンをつける、ファスナーを閉める、くつの面ファスナーをとめる…「ぱっちん」「ジージー」「べりべり」「シャキーン」など多彩なオノマトペで語りかけながら楽しく疑似体験できますよ!
また、指の細かい動きもいろいろ使うので、指先から脳への刺激も大いに期待できます
『できるかな?トイレ・できるかな?おきがえ』
手指を動かすしかけが8種類!
「生活習慣」への関心を育みます。
一緒に学べるお友達「くまさんマスコット」つき!
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