202204/08
エデュトイ便り〜第8回“まちがいさがし”で伸ばす観察力〜
第8回のテーマは【“まちがいさがし”で伸ばす観察力】です。
「髪型変えた?」とか「新しいアイシャドウの色似合うね」とか、ちょっとした変化に気づいてもらえるとうれしいですよね。また、誰も気づかなかったミスをみつけてもらい助けられたり、観察力が鋭い人は本当に羨ましい限り。一朝一夕には身に付かない能力だけに、なるべく早い時期から意識して磨いていきたいものです。特別なトレーニングとまではいかなくてもおなじみの“まちがいさがし”で遊ぶだけでも観察力を伸ばすにはかなり効果があるようです。
●“引き”と“寄り”両方の視点で捉えることが大切
まちがいがなかなかみつけられないと、絵を一部分ずつ順番に見比べてチェックしていきますよね。
でも、このような“寄り”の視点では、かえってまちがいをみつけにくく、絵全体を眺めるように“引き”の視点で見た方が、まちがい箇所がパッと浮かび上がってくることが多いようです。
なので、子どもがまちがいをさがせなくて“寄り”の視点から動けない時は、絵と子どもの視点を離してみてください。
“引き”の視点で全体を俯瞰すると、一度にたくさんの情報を捉えることができます。
この見方ができるようになると情報処理能力が高まり、まちがいさがしだけでなく記憶ゲーム等も得意になるようです。
また、特定の物(“寄り”)と周囲の物(“引き”)を同時にとらえる能力は
サッカーやバスケットボールなどのスポーツでも求められます。学校や会社などの組織の中でも有用な能力です。
●観察力の優れた人はコミュニケーション上手
観察力の高さは勉強やスポーツのみならずコミニュケーションスキルにも影響します。
顔色や表情の微妙な変化を見て、相手の体調を気遣ったり、気持ちを察したりできる人は、人間関係も円滑ですよね。
逆に観察力が乏しく、相手や場の変化に気づかないことが多いと、鈍い人とか空気が読めない人と言われてしまうかも。
まちがいさがし×パズルで2つの気づく力を育てる
まちがいさがしというと、雑誌などの形状で右と左の絵を見比べてまちがいをみつけるものがほとんどですよね。ところがちょっと変わったまちがいさがしがあるんです。なんと!正解とまちがいのピースをランダムに組んで問題をつくるパズルスタイルのまちがいさがし!!
ピースを組み替えることで問題が変わるので、
繰り返し遊べ、その組み合わせは1024通りも!!
さらに裏面でカルタ遊びもできるんです。
絵柄も「のりもの」「どうぶつ」「きかんしゃトーマス」「きょうりゅう」と子どもが興味を持ちやすいものばかり。
ピースの数はどれも同じなので、まずは一番好きな絵柄で挑戦してみてください!
●遊び方はとっても簡単!
【遊び方のポイント① 表現力をUP】
答え合わせの前に子どもが「みつけたバッジ」を置いた場所について、正解不正解をチェックするだけでなく、どこがどのように違うのか尋ねてみてください。
「どこが違うの?
「ここ(指差すだけ)」
「何が違うの?」
「ゾウさんの足」
「ゾウさんのどの足?」
「ゾウさんの右の前足」
「右の前足がどんな風に違っているの?」
「ゾウさんが右の前足をうれしそうに上げている」
というように、頭でわかっていることを指示語や単語のみで伝えるのではなく、
文章にして上手く伝えることができるよう誘導してあげてください。
このやり取りは表現力の向上にとても効果があるんです。
【遊び方のポイント② 忍耐力をUP】
何度も繰り返し遊べ、毎回まちがいの数が変わるのも「みつけてパズル」ならではのメリット。
まちがいが何個あるかわからないので、自分で全部見つけたと思えるまで根気強く注視しなければなりません。
自然と忍耐力も身に付きますよね。
『みつけてパズル』
マニュアルシートの見本を見ながら、パズルを組み立て、パズルが出来上がったら間違い探しをしよう!
みつけてパズルの他にカルタ遊びもできます。
【next◀︎〜第9回〜“豆移し”で学ぶ数の概念】【back▶︎〜第7回3歳からスタート!リバーシで鍛える思考力〜】